アイビスペイントで塗りつぶしをした時に、細い線だと少しだけはみ出しちゃうのが気になりますよね。
その都度消しゴムで消せばいいんですけど、できればスパッと綺麗に塗りつぶせたら嬉しいな~と思って、細い線でもはみ出さない塗りつぶしの設定を色々試してみました。
その中で効果があったものを紹介していきますね♪
※11/11わかりにくかったので画像サイズを大きく変更しました。
アイビスのバケツではみ出るのを防ぐ塗りつぶし設定
塗りつぶしを線の内側だけにきっちりおさめるには、設定の「強さ」と「拡張」の数値を変える必要があります。
設定の変え方は、バケツとなりの虹丸をタップして
設定画面で簡単設定をオフにします。
これで設定が変更できるようになります。
強さは、数値が低いほど薄い色の線でも認識してくれるようになり、高くなるほど濃い目の色でも無視して塗りつぶすようになります。
線が細くなるほど、色が薄く見えますよね。特に曲線はなめらかにするためにアンチエイリアスといって、薄い色でぼかすように描かれるので、線として認識してもらうためには、強さの数値を下げる必要があるんですね。
拡張は、言葉通り「線からどのくらい拡張して塗りつぶすか」という設定なので、ここを下げるとはみ出しも無くなっていきます。ただし、下げ過ぎると今度は線の内側に隙間が出来てしまいますので難しいところです。
この設定を色々変えて試してみたところ、強さを下げて簡単にはみ出しを少なくする方法と、少し手間がかかるものの綺麗にはみ出しを防ぐ方法がありました。
強さを下げてはみ出しを少なくする方法
試した中で、一番簡単にはみ出しをおさえることができた設定は『強さを0%にする』ことでした。
この方法では、ペンの細さによって完璧にはみ出さないで塗ることは出来ないのですが、どのペンでも同じ設定で出来るのがわかりやすく手軽なのが良いところです。
試しに、主線に使いそうな「Gペン3種(ソフト・ハード・にじみ)」「ペン2種(ソフト・ハード)」の1.0・1.2・1.4・1.6・1.8・2.0の太さの線を「簡単設定」のまま塗りつぶした図と「強さを0%」にして塗りつぶした図を比べてみますね。
はみ出しがわかりやすいように、背景を暗い色にしています。
Gペン(ソフト)
Gペン(ハード)
Gペン(にじみ)
ペン(ソフト)
ペン(ハード)
どうでしょうか?そのまま塗った時に比べたらはみ出しの量が少なくなっていますよね。特に1.6では目立たなくなって、1.8以降の太めのペンは綺麗にはみ出しが無くなっているものが多いです。
Gペンのソフトやにじみでは、1.0などの細い線ではそのまま塗りつぶしをすることができませんでしたが、強さを下げることできちんと丸の中だけ塗りつぶせるようになりました。
でも、細い線になるほど、まだまだはみ出しているように見えますね。ここまで細い線だと消しゴムで消すにも、どこまで消したらいいのか悩むレベルなので仕方ないといえば仕方ないのですが(^-^;
1.4以下のペンで主線を書いていて、まだまだはみ出しが気になってしまうという場合は、次の方法を使うとキッチリ塗りつぶすことができます。
強さと拡張を細かく変更する方法
上記の方法では、塗りつぶしの設定をどのペンでも共通して「強さを0%」にするという簡単手順でしたが、完全にはみ出しを防ぎたい場合は少し手間がかかります。
まず、「拡張」の数値を下げます。デフォルトが「1.5」になっているところを「0.5」に合わせるのがちょうど良いです。
次に強さを変えていくんですがこちらがちょっと大変なところで、「全部これでOK」という決まった数値が無く、ペンや太さに合わせて設定を変えなければなりません。というのも、ペンの種類や線の細さによってちょうどいい数値が変わってきてしまうからなんですね。
先ほどは強さを下げてはみ出しを減らしましたが、今回は逆に強さを上げていきます。隙間なく塗りつぶせる数値の目安は、「範囲内を塗りつぶせる最大値」です。
強さを上げ過ぎると、Gペンソフトの1.0を簡単設定で塗りつぶしたときのように、線で囲った中だけではなく全体が塗りつぶされてしまいます。そうなってしまう一つ前の、ギリギリ線の中だけを塗りつぶすことができる数値に合わせると、塗り残しが無くなります。
説明だけではわかりにくいかもなので、例として先ほどはみ出しが誤魔化しきれなかった「Gペン3種(ソフト・ハード・にじみ)」「ペン2種(ソフト・ハード)」の1.0・1.2・1.4の太さの線に塗りつぶしをして、上手くいった強さの数値をそれぞれ紹介しますね。
Gペン(ソフト)
1.0⇒9%
1.2⇒14%
1.4⇒22%
Gペン(ハード)
1.0⇒25%
1.2⇒35%
1.4⇒41%
Gペン(にじみ)
1.0⇒3%
1.2⇒4%
1.4⇒7%
ペン(ソフト)
1.0⇒22%
1.2⇒34%
1.4⇒50%
ペン(ハード)
1.0⇒30%
1.2⇒38%
1.4⇒55%
どうでしょう?はみ出しを完全に防げていますよね。内側に塗り残しも出来ていません。
ただ、線の下全体に色が重なっているわけではないので、ペンによっては少しだけギザギザ感があるようにも見えます。このあたりはやっぱり手動で丁寧にやったほうが綺麗に仕上がりますね。
ちょうどいい数値を見つけるのが面倒でなければ、この方法が一番はみ出さずに塗りつぶせるのではないかなと思います。
私は、このやり方で塗りつぶしてみてギザギザが気になるようなら、強さを下げる方のやり方で少しはみ出た分をさっと消したり、目立たなければ見ないふりをしたり(笑)適当に使い分けながら色塗りをしています。
気を付けることは、この設定のまますべての塗りつぶしをすると線が浮いてしまうこと。たとえば、例の画像の丸の中と外をこの設定で塗りつぶすと、
↑こんな感じで、線の部分だけ白く塗り残されたようになってしまいます。
なので、はみ出したくない一番上のレイヤー(例の画像なら丸の部分)にこの設定で色塗りをしたら、その下になる部分の色は簡単設定のままちょっとはみ出る形で塗って線の下に色が入るようにしたりするといいですね。
このあたりの手間を考えると、やっぱりはみ出しを消す方が楽でいいのかなぁという気もします(^-^;
アイビスのバケツではみ出るのを防ぐ方法まとめ
- 太めのペンのはみ出しなら「強さを0%」にすることで防ぐことができる。
- 細めのペンは「拡張を0.5、強さを塗りつぶせる最大値」に合わせることではみ出しを防ぐことができる。
特に綺麗に仕上げたい場合は、やっぱり手作業で細かくやったほうが良いですが、そこまでこだわらずサクッと塗りたい時や他の色との組み合わせではみ出しが目立ちにくい時などは、こうした方法を使って楽をするのもアリですよね。
拡張と強さを変える方法は、はみ出る部分が少ないなら消しゴムで消しちゃう方が簡単ですけど(^^;)
もし、塗りつぶしツールでなんとかはみ出さずに塗りたいと思っているなら、こんな方法もありますよ~ということで今回ご紹介してみました。
完全に自己流ですが、参考になれば幸いです♪
<その他塗りつぶしのトラブルについてはコチラ>
⇒アイビスペイントのバケツがうまく使えない時の原因と対処法