スマホで絵を描き始めたばかりだと、線画を綺麗に描くにも一苦労…
そんなとき、アナログで描いた線画を取り込んでそのまま使えないかな?って思いますよね。でも最初は何をどう操作したら写真を線画として使えるのか、よくわからなくて困ってしまうものです。
そこで、ここでは「アナログで書いた線画を写真に撮って、アイビスペイントで線画として使えるようにする手順」を画像付きで細かく説明していきたいと思います。
アイビスペイントでアナログ線画を写真から取り込みする手順
その1:アナログ線画をスマホで撮影する
まず最初に、アナログで描いた線画をスマホで撮影します。
このときに気を付けるポイントが2つあります。
①線画は無地の紙になるべくハッキリ描くこと
写真から線画を取り込んで色塗りをするには
「取り込んだ画像をそのまま使って塗る」
「線画を抽出して塗る」
という2種類の方法があるのですが(後で詳しく説明します)、その中でも特に「線画抽出」をして色を塗っていく場合には、薄いシャーペン描きの線画だとうまくいかない可能性があります。
なるべくならペン入れをしっかりしておくと、どちらの場合も綺麗に仕上がるのでオススメです。
罫線のあるノートなどに描いてあると、その線もそのまま使うことになってしまうので注意。描いた絵だけ取り出すというのは出来ません。
②写真は明るいところで影が出来ないように撮る
写真が暗くなってしまうと、綺麗に色が乗らなかったり、線画抽出がうまく出来なかったりするので気を付けましょう。
特に「明るい所と暗い所」が出来てしまうと、全体のバランスを整えるのが難しくなってしまうので「全体を均一な明るさで」撮影するのがポイントです。全体が均一になっていれば、ちょっと暗くなってしまってもアイビスペイントで多少の調整が出来るので問題ありません。
<OK例>
<NG例>
ここで綺麗な写真を撮っておけばそれもラクになるので、なるべく明るく影が出来ないように、また線画の色が光で薄れないように気を配りながら撮影してみてくださいね。
その2:アイビスペイントで写真を読み込む
アイビスペイントを起動して、マイギャラリーを開き、左下の+マークをタップします。
一覧から、お好きなキャンバスサイズを選択します。
大きすぎると動作が重くなったり、使えるレイヤー数が少なくなってしまうので、あなたのスマホで快適に動く大きさでお好みのサイズを選びましょう。私はよく3:4を選びます。
これで新規キャンバスが作成されましたね。
次に、右下のレイヤー操作のアイコンをタップします。
開いたメニューの中から、カメラのマークをタップします。
そうすると、画像を選択する画面が開きますので、先ほど撮影した線画の写真を選びましょう。
スマホによって表示は違うかもしれませんが、私のスマホではこんな感じの画面です。
画像を選択すると、キャンバスにバーンと選択した絵が表示されて、右下にメニューが出てきます。
写真をそのまま読み込むとでっかくてビックリしますね。笑
しかも、何故か横向きになってしまっているので、こんな時は右下メニューの、虫メガネの隣の「丸い矢印マーク」をタップします。↑の赤い丸で囲ってあるところですね。
タップすると白い矢印が青くなりますので、そうしたら二本指でぐるっと回すと絵が回転するようになります。
絵を動かしている間は上に情報が出ますので、そこを見て丸い矢印マークの横の数字を「90°」に合わせると、ちょうど元画像と同じ角度になります。
もし、写真を撮った時に絵が傾いてしまっていたら、ここでお好きな角度にしても大丈夫ですよ。
ちょうど良い角度になったら、ズレないように先ほど青くした矢印マークをタップしてまた白に戻します。これでもう回転することはないので、あとはお好みの大きさに調節しましょう。普段画像を大きくしたりするのと同じ二本指操作です。
サイズが思い通りになったら、あとは一本指で画像をちょうどいい位置に合わせます。
大きさも位置もOKになったら、緑色のチェックマークをタップすれば完了です。
ここで、線画抽出を行いますか?というダイアログが出てきますね。
ここからは、塗り方によって選択を変えることになるので、あらためて2種類の塗り方について説明しますね。
この方法で塗るなら、線画抽出はしないで、取り込んだ画像そのままを乗算レイヤーというものにして使っていきます。
この方法は、「サラっと簡単に色塗りをしたい」場合にピッタリです。線画抽出をする時の明るさ調節などの手間がなく、紙にペンで色を塗っていくのに近い感覚で塗っていけるので、初めてデジタルで色塗りをするならコチラがオススメですね。
また、こちらの場合は線画にきっちりペン入れなどしなくても塗れるので、シャーペンで描いた絵に軽く色塗りしたい時にも便利です。
ただし、綺麗に線と空白部分に分かれるわけではないので、線で囲まれた範囲を自動で選択してくれる便利ツールやバケツでの色塗りが上手く出来ません。
また、線画の色を変えたい場合にはレイヤーモードを変更するなど、線画抽出より少しわかりにくい作業になってくるので、後から線画自体をいじりたい場合は覚えるまでちょっと難しいかもしれませんね。
こちらは、その名のとおり写真から線画を「抽出」するので、線画以外の白い部分は「透明」になります。
つまり、アイビスペイント上で線画を描くのと同じ状態に出来るんですね。
なので、塗り方もアイビスでイチから描いた時と同じ手法で出来ます。デジタルでの色塗りに慣れてきたらこちらの方が塗りやすいかもしれません。
注意点は、最初の説明でも書きましたが、アナログでしっかりペン入れ(シャーペンでもくっきり濃く描いて、余計な線が無ければOK)しておかないと上手く抽出出来なかったり、影があると調整が難しく上手くいかなかったりすること。
でも、線画の色を自由に変えたりするのはコチラの方が簡単なので、デジタル絵としてしっかり完成させたいなら線画抽出する方法が向いていますね。
ざっくり説明ですが、あなたがどんな塗り方をしたいのかによって選んでみてください。
私は気分によってどちらも使いますが、ラフな仕上がりにしたい・アナログ感を出したい時にはそのまま、デジタル絵として完成させたい時は線画抽出をして塗っています。
線画抽出をしないで、画像をそのまま使って塗る場合は、キャンセルを押しましょう。
これで画像の取り込みは完了になります。
この状態からの色塗りの手順はこちらで紹介しています。
線画抽出をして色塗りをしたい場合は、OKを押すと画像の調整に入ります。
いきなり調整メニュー出されても、最初は「???」ですよね(^-^;
なので、それぞれのバーを動かすとどうなるのかを説明していきます。
一番上の「黒側」をバーは最初0%になっていますね。それを右側に動かして%を上げていくと、画像がどんどん暗くなっていきます。
線画の色が薄いときは、これで黒を濃くすることができます。が、影があるとそれも濃くなってしまうので、私はあんまり動かしていません。
真ん中の「白側」は最初100%になっています。これを左側へどんどん下げていくと、画像が明るくなっていきます。
画像全体がちょっと暗い場合、これで明るくすることができます。薄くでも影や暗さが残っていると、それも一緒に抽出されてしまい、色が暗く見えてしまう可能性があります。なので、できるだけ白い部分は真っ白になるように調整したほうがいいですよ。
最後に、一番下の「中間値」ですが、これは最初真ん中になっていますね。これを左に動かすと、画像全体が明るくなっていきます。
そして反対に、右側へ動かしていくと、画像全体がどんどん暗くなっていきます。
黒側の数値を上げた画像より、全体的に均一に暗くなっているのがわかりますか?
こちらの方が黒をハッキリさせるのに綺麗に仕上がりやすいので、私はいつも「白側」を下げて全体を明るくしてから「中間値」を上げて黒い線をハッキリさせています。
このあたりのバランスは慣れと好みなので、色々試して練習してみてください。ただし、あまり黒を濃くしすぎると線のギザギザが目立ってしまうので、やりすぎには気を付けましょう。
例の画像では、白側60%・中間値60%でイイ感じになりました。
これでOKと思ったら、緑のチェックをタップして決定してください。
レイヤーメニューを開いて、こんな感じになっていれば大丈夫です。
線以外の部分が白とグレーの市松模様になっていれば、その部分は透明ということなので、無事に線画だけが抽出されていることになります。
試しに、絵が入っているレイヤーの下のレイヤーに、ペンでグリグリっと色を塗ってみます。
そしてレイヤーメニューを閉じたところがこちら。
どうですか?線が綺麗に出た状態で色を塗れていますよね。
これで、アナログ線画の取り込みは完了です。
お疲れ様でした(*´ω`)♪
アイビスペイントのアナログ線画を写真から取り込む方法のまとめ
いかがでしたか?
最初は難しいですが、何度も繰り返していると慣れてサクっと出来るようになりますよ。
スマホで思い通りの線を引くのって本当に難しいですから、線画だけでもアナログの物を使えると手軽にデジ絵を楽しむことが出来て嬉しいですよね♪
線画抽出したものをズームにすると、アイビスで直接描くのと比べて、少し線がガタついてしまうのですが
塗ってしまえばそこまで目立たないので大丈夫です!
アナログからどんどん線画を取り込んで、アイビスでの色塗りを楽しんでくださいね(*^-^*)
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