アイビスペイントで下書きを写真に撮って、それをなぞって線画を描くのが初心者にはとてもやりやすいのですが、線画を描き終わったはいいけど、下書きだけ消すにはどうしたらいいの??と困っていませんか?
私も最初、レイヤーの意味がわかっていない頃は、「で?ここからどうする?」と消し方を探しまわりました(^-^;
そこで、アイビスペイントを使って線画だけを残して下書きを消す方法を紹介したいと思います!
アイビスペイントで下書きだけ消すにはどうしたら?
下書きだけ消すにはどうしたらいいんだろう?と困ってここを見てくれているあなたは、多分線画を描き終わった状態まで行っていますよね?
それでは最初に、あなたのアイビスペイントを開いて、「レイヤー」の部分をタップして今どんな状態なのか確認してみてください。
スマホから見てくださっている場合、タスク切り替えがちょっと面倒かもしれませんが、レイヤーがどうなっているかで対処法が変わってきますので、一度見ておいてくださいね。
下の写真の、AとBどちらの状態になっているでしょうか?
<B>
<A>の状態だったら、下書きとなぞった線画がそれぞれ別のレイヤーに分かれているので、とっても簡単に下書きを消すことができます。
その手順は、まず下書きの画像があるレイヤーを選択して、ゴミ箱のマークをタップするだけ。それで下書きは削除されるので、あとは描いた線画だけが残るというわけです。
次に、<B>の画像と同じ、「下書きと同じレイヤーに線画が描かれている」場合。
この場合は、綺麗に線画だけを残して下書きを消すのは、残念ながら無理なんです…。描いたとおりの綺麗な線を使いたいなら、諦めて最初から描き直すしかありません。
私も時々うっかりやらかして、結構凹みます…。特に上手く描けた!って思ったときはもう泣きたくなりますね( ;∀;)
でも、結構時間をかけて描いたものは、どうしても諦めきれないですよね。
そこで、少し線画が荒くなってしまうのですが、なんとか線画を救出する方法がありますので、その手順についても紹介します。
とりあえず試してみて、「これじゃダメだ~」って思ったら、潔く描き直しということで…笑
アイビスペイントで写真をなぞる時レイヤーを分けなかった場合の対処法
レイヤーを分けずに描いてしまった時、あまりに悲しい(しかも定期的にやらかす)ので、「せっかく頑張って描いたのにもったいない~!なんとか残す方法は無いの?」と試行錯誤した結果、今私がよく使うようになった2つの方法があります。
自己流ですが、その線画だけ取り出す手順を順番に説明していきますね。
1:「線画抽出」を使って線画を取り出す方法
一番簡単なのがこの線画抽出機能を使ったやり方です。ただし、
- 黒以外の色で線画を描いている
- 下書きの絵が、線画と同じくらい濃い
という場合には上手くいかないこともあります。
①絵のあるレイヤーを選択した状態で、メニューからフィルターを選ぶ。
絵が描かれたレイヤーが青くなっていれば選択された状態ですので、それを確認したら、ペンなどのマークの部分をタップして、出てきたメニューの中から「フィルター」を選択します。
(うっかり線画抽出したあとにスクショ撮ってしまいました(◎_◎;)本来はまだ画像に変わりありません)
②線画抽出を選ぶ
フィルターを選んだら、さらにずらっとメニューが出てきます。その中から「線画抽出」をタップしましょう。
③線画を調整する
そうすると、線画を抽出するための調整画面に入ります。下に三本バーが出てきますよね。
これを動かしていきます。
まず、真ん中の「白側」というバーを左に動かします。どんどん画面が白くなっていきますので、下書きの線が消えるまで動かしましょう。
ここで、描いた線画が薄いと下書きと一緒に消えてしまったり、下書きの濃い部分が残ってしまったりします。
細めの線だと線画の一部も一緒に薄くなってしまうことがありますが、完全に消えなければOKです。
下書きが消えるまで白くしたとき、線画も薄くなってしまったら、「黒側」や「中間値」を右に動かして、色を濃くしていきます。
↑こんな感じで、下書きが消えて線がはっきりしたら、緑のチェックマークを押して決定しましょう。
これで、線画の抽出ができました!
元々描いた線と比べて、滑らかさが無くガタガタした線になってしまったり、
毛先など、細く描いた部分が消えてしまったりしますが、
なんとか描いた線画を利用することができます。
色を塗ったらこんな感じ。ズームしなければなんとか誤魔化せるはず!笑
2:なぞって描いた線画だけを選択して取り出す
最初の方法では、黒以外の色の線だとうまくいきませんでした。もし、茶色など色のついた線を描いていた場合、こちらの線画を選択して新しいレイヤーに移す方法でなんとかなる可能性があります。
ただし、線を描く時に使ったペンの太さが「3.0」以上などの、「ある程度太さがある線」の場合に有効な方法です。上で細い線の例にあげたような、「1.5」などの線だと上手く選択できません。
あと、極端に下書きの線に近い色でペン入れしていた場合もうまく選択できないかもしれません。
①メニューから「自動選択」を選ぶ
ツールの中から、「自動選択」をタップします。
②自動選択の設定を変える
下のメニューの自動選択マークの隣に、虹色の丸がありますよね?
↑これです。そこをタップしてください。そうすると、自動選択ツールの設定が出てきます。
一番上の「簡単設定」というところが、最初はオンになっているので、タップしてオフにします。
そうすると、他の設定が変えられるようになりますので、
- 強さを「2%」
- 拡張を「0.0」
に変更してください。
マイナスボタンをタップするとやりやすいですよ。
設定を変えられたら設定画面を閉じます。
③なぞって描いた線画を選択する
次に、下に出ているメニューの中から、真ん中の白い四角が二つ重なった絵の部分をタップして選びます。こうすることで、タップしたところを次々に追加選択していけるんですね。選び終わったら、画面をズームして描いた線をタップします。そうすると、その線が点線で囲まれて選択された状態になります。
違うところをタップしてしまったら、左上の戻るボタンで戻れば大丈夫です。すべての線を選択しましょう。
④新しくレイヤーを作る
すべて選択し終わったら、次にレイヤーメニューを開きます。そして、左側の「+」ボタンを押して今のレイヤーの上に新しいレイヤーを作ります。
⑤新しいレイヤーで選択範囲を塗りつぶす
新規レイヤーを作れたら、その新しいレイヤーを選択してメニューを閉じましょう。
そして、線画に使いたい色を選んで、線画のある部分を太いペンなどでバーっと塗っていきます。
選択されている部分を隙間なく塗ってくださいね。
塗っている手を離すとパッと消えてしまうのでビックリするかもしれませんが、ちゃんと選択部分だけに塗れているので大丈夫です。
⑥選択を解除する
塗り終わったら、上の点線の四角マークのボタンをタップして、出てきたメニューから「選択解除」を選びます。
点線が消えましたね。
⑦下書きレイヤーを削除する
そうしたら、再びレイヤーメニューを開きましょう。今選んでいる先ほど作ったレイヤーに、うっすらですが線画が描かれているのがわかりますね。
そうしたら、下書きのあるレイヤーはもういらないので削除します。削除するレイヤーを選択した状態でゴミ箱のマークをタップすると削除できます。
メニューを閉じてみましょう。線画が無事に取り出せました!
やっぱりギザギザにはなってしまいますが、なんとか下書きだけ消すことができました。
アイビスペイントで下書きだけ消す方法まとめ
取り込んだ写真の部分だけを消す方法、わかりましたでしょうか?
レイヤーをちゃんと分けていたなら簡単な作業なんですが、初めてチャレンジしたときは、知らずに同じレイヤーに描いてしまいますよね。私もそうでした。私の場合はいまだに時々やっちゃいますけど(^-^;
今回、同じレイヤーに描いてしまっていたなら、紹介した方法でなんとか線画を取り出せることを願っています。ちょっと線が荒れてしまいますが、色を塗ってズームしなければそれなりに馴染むハズです…笑
どうしても気になるときはこちらの記事(アイビスペイントで線画を綺麗になじませるには?)の方法も試してみると上手くいくかもしれません。
そして、次からは最初にレイヤーを分けることを忘れないようにしましょう!
◎2019/9/18追記
こちらで画像を取り込んでペン入れする手順を詳しく説明しましたので、次に写真から線画を描くときの参考にしてみてください。
この通りに進めるとこの記事でいう<A>の状態になるので、簡単に下書きを消すことができますよ。
「レイヤーレイヤーって言うけど、それって一体何なの?」と、レイヤーがどういうものか知りたい場合は、こちらの記事で簡単に説明しているので参考にどうぞ。
⇒アイビスペイントのレイヤーの意味とは?使い方を解説
それでは、お役に立てれば幸いです♪
こちらの記事も読まれています
⇒アイビスペイントでアナログ絵に色塗りする手順!線画取り込み~完成まで
<A>の状態にするにはどうすればいいんですか?
コメントありがとうございます!
<A>の状態にするには画像を取り込んだあと、なぞる前にレイヤーを分ける必要があります。
こちらに詳しい手順を書きましたのでよかったら参考にしてみてください。
【アナログ下書きの写真にアイビスでペン入れする方法】
わかりにくくて申し訳ありません(><;)
レイヤーを使えば、
色塗りは出来ますか。
返信が遅くなり申し訳ありません;
はい、レイヤーを使って色塗りできますよ!
線画とは別にレイヤーを作ってそこに色を塗るとやりやすいです。
コメントありがとうございました。