お雛様を飾るとき、「正しい飾りかたってどんなだったっけ?」とわからなくなってしまう事ありませんか?
年に一回、少しの期間だけしか飾らない雛人形ですから、せっかく覚えても次の年にはまた忘れちゃったりしますよね。私も子供のころは毎年のように「あれ?これは左右どっちだっけ?どこに置くんだっけ?」と母と悩みながら飾りつけをしました。
それも良い思い出のひとつではありますが、できればちゃんと正解を知りたいですよね。
なので、ここでは親王飾りの場合の「お雛様の飾り方」について説明していこうと思います。
お雛様の飾り方は親王飾りの場合どうする?
親王飾りの場合、段飾りよりも飾るものは少ないので簡単そうに思えますが、それでも忘れるものは忘れますよね(^-^;
台座、屏風、ぼんぼりなどは間違えることは無いと思いますので省略します。上の写真を参考にしてみてくださいね。
小物類の飾り方のポイントは、
- お内裏様の太刀は「左側」に「刃を下にして」差す
- 笏(しゃく)はお内裏様に持たせる
- 檜扇(ひおうぎ)はお雛様に持たせる
といったあたりでしょうか。
右手で刀を抜けるように左腰に帯刀。扇は女性っぽいからお雛様で、あまった笏がお内裏様に持たせる方と覚えれば忘れにくいです。
このあたりはまだ覚えやすいところでしょうか。
次からは特に忘れやすい「お雛様とお内裏様の位置や橘と桜の位置」について詳しく説明していきますね。
お雛様とお内裏様は左右どっちがどっち?
毎年、雛人形を箱から出してまず悩むのが「お雛様とお内裏様、どっちが右でどっちが左だっけ?」ということ。
正しい方はどっちだろう?と思っていると思いますが、このお雛様の並び方は地域によって違うことがあるので、細かく言えば「どちらも正解」ということになるんですよ!
一般的に広まっている、いわゆる「現代式」は、向かって『お内裏様が左』『お雛様が右』という並び方です。
これは、昭和天皇が即位されたとき、私たちから見て男性が「左」で女性が「右」という西洋式の並び方に変わったからなんです。
それまでは、左側の方が位が高いという決まりがあったので、天皇陛下=お内裏様が左側、つまり向かって右側にお内裏様を飾っていたんですね。
ほとんどの地域では天皇陛下に合わせて「現代式」で飾っていますので、お内裏様を左側に飾るようにすれば間違いありません。
ただ、京都などの伝統を重んじる場所では今でも「古式」と言われる「お雛様が左」「お内裏様が右」という形で飾り続けています。
なので、どちらの位置に飾っても大きな問題は無いんです。「今まで間違ってたかも」とか気にする必要はありませんよ(^-^)
今年はこれで覚えて、来年また「現代式」で飾ろうと思ったとき、左右どっちか思い出せない場合は、天皇皇后両陛下のツーショットを見るといいですよ♪
天皇陛下に合わせるのが基本のようですので、いつかまた反対が主流になる日が来るかもしれませんね~。
雛飾りの桜と橘は左右どっちに飾る?
お人形の次に、左右どっちがどっちかわからなくなってしまうのが、飾り道具の「橘」と「桜」だったりします。
我が家でも、「橘の方が男っぽいからお内裏様のほう?」なんてゆるーい感じで飾っていました( ̄▽ ̄;)
でも、意外にそれが当たってたんですよね。理由は全然違いますが…笑
橘と桜の正しい位置は、私たちから見て
右側=桜
なんですね。
なので、現代式の飾り方の場合「お内裏様側に橘」「お雛様側に桜」を飾ると覚えればいいんです。
可愛い女の子っぽい桜の木は「お雛様側」と覚えておけばわかりやすいかもしれませんね。
本来は、「右近の橘」「左近の桜」と言われていて、お雛様たちから見て右側に橘、左側に桜を飾るというものなんですが、私の場合は、「で、右近はどっちだっけ?」と結局肝心な所を忘れてしまったので(^-^;
- 可愛い桜の方がお雛様側=右側
- どちらかといえば男っぽい橘がお内裏様側=左側
とイメージで覚えた方がわかりやすかったです。
ただ、この方法だと「古式」で飾ったときには反対になっちゃう危険がありますので、その場合はやっぱり「右近の橘、左近の桜」で覚えた方がいいかもしれませんね。注意点は、この言葉だけを覚えると、私たちから見て「右が橘だっけ?」と思ってしまう可能性があること。これはあくまでもお雛様側から見ての左右ということを忘れずに!私たちから見ると左右が反対になるので気を付けましょう。
お雛様の飾り方親王飾りの場合まとめ
いかがでしたか?
少し高い台の上に台座を置き、左にお内裏様、右にお雛様を飾る。そして後ろに屏風を立てたら、左に橘、右に桜を飾って、最後に左右にぼんぼりを立てる。
これで、立派なひな飾りができましたね♪
飾り道具は、ご家庭によって種類が増えたり違ってくることもあると思います。今回は基本的なものの説明だけになってしまいましたが、少しでもお役に立てれば幸いです。
雛人形の左右や橘と桜など、つい毎年記憶がおぼろげになってしまうポイントも、この機会にしっかり覚えて毎年悩まないで済むようにしたいですよね。
是非、この記事を参考にお雛様を飾ってみてくださいね♪
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