ひな祭りが近づいてくると、雛人形の収納についても気になってきますよね。
なるべく良い状態で保管しておきたいと思ったときに、「箱は買ったときに入ってきたダンボールのままでいいのかな?」って疑問に思うかもしれません。湿気でダメになるのが心配ですよね。でも、桐の箱は高いし、どうしようかと悩んでしまいます。
ここでは、そんな「お雛様をどんな箱で保管するのが良いのか?」についてお話していこうと思います。
雛人形を収納する箱はどんなものがいい?
雛人形は長く保管しておくものですから、収納しておく箱が良くないとカビや品質劣化でダメになってしまうのが怖いですよね。
いったいどんな箱にしまっておけば少しでも守られるのか、気になるところです。
この雛人形の保存に適した箱の種類、一般的には、『桐の箱』で保管しておくのが一番品質が保たれると言われています。適度に湿気を吸収・排出してくれるので良い環境を保ちやすいんですね。着物の保管にも桐だんすが使われたりしますし、納得です。
でも、ここでネックになるのが桐箱のお値段。雛人形を収納する大きなサイズのものは、けっこうしっかりしたお値段ですよね( ;∀;)
なので、もしお財布に余裕があるなら、桐箱を選ぶと良いですよ。
ただ、たとえ桐箱で保管しておいても、北側の部屋に収納して結露で湿ってしまったりカビてしまったりすることはありますので、過信しすぎず、定期的に換気をしたり除湿剤を押し入れに入れたりして大切に保管してくださいね。
もうちょっとお安くなんとかしたいな、という場合は、購入したときに雛人形が梱包されていたダンボール箱をそのまま使っても大丈夫です。
お人形用のダンボールって普通のものより頑丈にできていますから、湿気対策さえちゃんとすれば十分使えるんですよね。
ここまでではまだ、
「でも湿気がコワイ…」
「水通さないプラスチック製のケースはどうなの?」
なんて不安が消えないかもしれません。
そこで、次からダンボール箱とプラスチック製のケースについて詳しく説明していきたいと思います。
雛人形の収納にダンボール箱を使っても良い?
湿気に弱く、虫が付きやすいなんて言われるダンボール箱。大切なお雛様をそんなダンボール箱に入れてしまっておいて大丈夫なの?って心配になりますよね。
確かに、ダンボールは湿気に弱いです。押入れの中が結露していたら、水を吸ってふにゃふにゃになってしまいますし、そうすると中のお雛様にまで悪い影響が出てしまいます。
でも、そういった環境に収納しておくなら、桐など他の箱でも結局いずれは傷んでしまうと思います。
大切なのは、「なるべく結露しない、湿気の少ない収納場所」に保管しておくこと。それさえ出来ていればダンボール箱でも全然大丈夫なんですよ。わたしのお雛様も買ったときの箱でずっと保管されていましたが、カビが生えたりしたことは一度もありませんでした。
結露しやすい北側の部屋を避けて、押し入れの天袋のような高い場所に保管しておくと湿度が上がりづらくて良いですよ。念のため、箱の中にはシリカゲルなどの乾燥剤と防虫剤を入れておくと、雛人形が虫やカビで傷んでしまうことを防ぐことができます。
ダンボール箱に保管するときに一番問題になるのは、ある程度の年数で箱自体が劣化してきてしまうこと。丈夫だった箱も、だんだん薄く脆くなってきてしまうと出し入れが大変になってしまいますよね。
そんなときは、人形屋さんなどに相談すると、人形用のダンボールを買うことができます。ただ物によっては多少お値段も上がるかもしれません(^-^;
高いなーと感じたら、普通のダンボール箱を2重にするなどして対応されても良いと思います。
雛人形の収納にプラスチック製のケースは使える?
ダンボールでは水を吸ってしまい中の雛人形がダメになるかもしれない、となったら、「湿気の影響を受けないプラスチック製のケース」の方がいいんじゃない?なんて思いませんでしたか?
ケース自体は確かに湿気を吸うこともなく、中に水を通すこともないので安全なように感じますよね。密閉されているので虫の心配もありませんし。
でも、確かに湿気は入ってこないのですが、逆に雛人形が出す水分を外に逃がすことができないので、劣化の原因になってしまうんです。カビやしみ、黄ばみなどが発生してしまう可能性があるので、プラスチック製のケースはオススメできません。やめておいた方が良いでしょう。
プラスチック製のケースの方が、他の収納物と合わせやすかったりして使い勝手が良いんですけどね…人形を傷めてしまっては元も子もないので、出来れば避けるようにしてください。
どうしても、どうしてもプラスチック製のケースしかしまう入れ物が無い!というなら、ケースの中に乾燥剤を入れておいて、こまめに交換するようにすると人形からでた水分も吸収して乾燥させてくれるので少しは良いでしょう。
雛人形を収納する箱についてのまとめ
いかがでしたか?
- お財布に余裕があれば「桐の箱」
- そうでなければ「ダンボール箱」
- できるだけ避けた方が良い「プラスチック製のケース」
このような感じになっていますね。
確かに、桐の箱は一番保管に適していますし、見た目的にも素敵ですけど、ダンボールより厚い分、ちょっとかさばるし、重さも増して天袋にしまうのが大変になってしまう面もあります。
なので、大体の場合は最初のダンボールで良いんじゃないかな~というのが私の意見です。
私の家庭では、それほどきっちり湿気対策などしていなかったように思いますが、最初のダンボールでずっと問題なくお雛様を飾れていましたよ。さすがに箱自体は私が成人するころには貧弱な感じになってしまいましたけど。笑
大切なのは、結露しない収納場所選びかな、と思います。
それでは、丁寧にお片づけをして来年また飾るときを楽しみにしましょう。
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