前回は、トマトの栄養についてやリコピンを吸収しやすい食べ方についてお話しました。
加熱調理が良いのはわかりましたが、毎回生のトマトを調理するのはめんどくさかったりしますよね。
そこで気になるのが、「缶詰のホールトマトなどでも同じようにリコピンが摂取できるのか?」ということだと思います。
また、手軽に摂取という意味では、トマトジュースやケチャップはどうなんでしょうか?
今回はここのところを詳しく書いていきますね。
トマトのリコピンは缶詰でもとれるの?
缶詰のトマトでも同じようにリコピンがとれるなら、生のトマトを使うより手軽でいいですよね。
私も、パスタやトマト煮など、原形をとどめないソース状のものを作るときはホールトマトなどを使うことが多いです。
缶詰のトマトは加熱処理をしてありますが、リコピンは熱に強いので影響はありません。
そこで注目するのがトマトの原産地です。
ホールトマトの多くはイタリア産です。日本人の感覚としては、国産の方がいいんじゃ?と思うかもしれませんね。
しかし、このイタリア産のトマトというのは、日本のトマトよりもずっとリコピンが多いんですって!
理由はイタリアの気候にあるようです。
イタリアはとても日差しが強い国です。その強い日差しを浴び続けることで、トマト自身に活性酸素が多く生じてしまうのだとか。それを無くすために、抗酸化物質をたくさん作りだすそうです。すごいですね。
日本は、そういった意味ではトマト栽培に向いていない気候なので、リコピン量はイタリア産トマトには敵わないようです。
また、缶詰にされるトマトは、完熟してから収穫されて加工されるので、若いうちに収穫して出荷する店売りのトマトよりも、十分にリコピンを蓄えているのです。
ということはですよ。
缶詰のトマトでもリコピンはとれる!というよりも、缶詰のトマトの方が多くのリコピンがとれる!という事になりますね。
これは嬉しいですね!これからも、トマトソースを作るときは手軽に使えるホールトマトでやっていきましょう♪
トマトのリコピンはジュースでもとれる?
トマトジュースを飲むだけでリコピンを摂取できれば、とても手軽でいいですよね。
料理をするより、毎日続けやすいですしね。
では、トマトジュースのリコピン量や吸収率はどうなのでしょうか?
1日に必要なリコピンの量は大体15グラムほどだといいます。
生のトマトでいえば、Lサイズのトマト2個が適量だそうですね。
対して、一般的なトマトジュース200mlパックには、メーカーによって差はありますが大体16~30グラムのリコピンが含まれているようです。
缶詰と同様に、加工の段階でビタミンCなどは少なくなってしまいますが、リコピンはしっかり残っているんですね。
つまり、1日1本でトマト2個以上の十分なリコピンが取れるということですね!
これはお手軽でいいですね~。パックでなく、大きいボトルならコップ1杯程度が適量でしょうか。今まで、飲みすぎてたかもです(^-^;
吸収率に関しては、生のトマトを食べたときと変わりないようです。
ですので、トマトジュースを飲むタイミングを「油を使った料理を食べているときや食後」などにすると体内で油にリコピンが溶け出し吸収しやすくなると思いますよ。
家でコップで飲む場合は、オリーブオイルを少し垂らすのも良いみたいです。
また、リコピンの吸収率は朝が一番良いとも言いますので、朝食をトマトジュースと牛乳をかけたシリアルなどにすると、牛乳の油分に反応するので良いそうですよ!
毎日続けるなら、無塩のものをオススメします。健康のために飲んでいるのに塩分取りすぎで体壊してしまっては元も子もないですからね。
トマトのリコピンはケチャップでもとれる?
どんどん手軽にリコピンを摂取できる情報が出てきましたね。
最後は、トマトケチャップでリコピンをとれるのか?ということを調べてみます。
ケチャップって、今までで一番トマトから離れているように感じるかもしれませんね。
でも、トマトケチャップで1日に必要なリコピンを摂取するには……なんと大さじ4杯弱の75グラムでOKなんだとか!
トマトケチャップは、生のトマトをギュギュっと濃縮させて作られているので、その分少量で多くのリコピンを取ることができるのですね。
オムライスや炒め物の味付けに使う程度でも、しっかりリコピンが取れるなんて便利ですね♪
トマトの味に飽きちゃったなんて時も、ケチャップなら風味が違いますから美味しく取り入れることができるかもしれませんね。
また、ケチャップ自体には脂質が含まれていないので、油を使った料理をすることで吸収を高められます。ケチャップをそのまま舐めることは無いでしょうから気にしなくても大丈夫ですよね。笑
私のオススメは豚肉のケチャップ炒めです!
お肉を炒めてケチャップと塩コショウで味付けするだけの簡単料理なのに美味しい♪玉ねぎやアスパラなど入れても合いますよ~。
まとめ
いかがでしたか?こうしてまとめてみると、意外にトマトそのものを使うよりも効率よくリコピンを摂取できることがわかりましたね。お財布的にも助かりそう!
より手軽に取りやすくなって嬉しい反面、効率が多少下がってもトマト食べたいな~という思いも。笑
状況に応じて臨機応変に使うものを変えていくのが一番ですね。
今回この記事を書いていて思ったのは、私、日頃からちょっとリコピン摂りすぎてる!?ということ。
トマトジュース飲みながらトマトのサラダ食べてメインにトマトソースのパスタとか、結構あったりするので心配になってしまいました;
なので次は、リコピンを摂りすぎたらどうなる?という事を書きたいと思います。
⇒トマトのリコピンは取り過ぎてはダメ?食べ過ぎは健康に悪いの?