前回の記事⇒お歳暮の時期はいつからいつまで?もし遅れていたらどうする?
お歳暮を贈るにあたって作法を色々調べていると、「送り状が必要」と説明してありますよね。でも、実家でお歳暮をもらったときに、そんなのあったかな?なんて首をかしげるかもしれません。
「送り状って本当に必要なものなの?送らなかったら失礼になっちゃうの?」
今回は、そんな疑問にお答えする、正しいマナーや一般的にはどうなのか?というお話をしていきたいと思います。
お歳暮の送り状は必要?
お歳暮を贈るときに必要と言われる送り状。感謝のメッセージと、「品を送ったから近々届くと思います」と相手に知らせるお便りです。
正式なマナーとしては、お歳暮の送り状は必要とされています。何の言葉もなく品物だけを贈るのは良くないということですね。
本来直接相手のもとへ伺って手渡ししていたものが、宅配で届けるものになり、口頭でお礼などを伝えられなくなったぶん、このような送り状などでメッセージを伝えるようになったそうです。
事前にお知らせしておくと、相手方も「いつごろ荷物が届く」と把握しておけるので、留守にして受け取れなかったりすることもなく、食品でしたら保存場所を確保しておくといったこともできるので、出すことは相手を気遣うことでもあるということですね。
なので、完璧なマナーを追求する場合は送り状を出すのが良いでしょう。
ただ、私個人的には、送り状を出す必要は無いかな?と思っています。
何故なのか?と言いますと、実際にお歳暮をやりとりしていて送り状は出さないという方が多いからです。
例えば、この教えてgooの質問でも、送り状は出さないという答えしか無いですしね。
あなたはお歳暮が届く前に送り状が届いたのを見たことがありますか?
家柄なども関係するとは思いますが、あまり見たこと無いんじゃないでしょうか。私も今のところ1度も見たことありません。
ということはですよ。
実際にお歳暮の送り状を出している人はどのくらいいるのか?という話です。
もちろん、欠かさず送り状を出している丁寧な方もいらっしゃいますので一概には言えませんが、余程きっちり対応しなきゃいけない目上の方に宛てたものでなければ、絶対に必要なものではないと思うんですよね。
お歳暮の送り状は送らないと失礼?
上記の通り、最近では、ほとんどが送り状などを出さずに、お歳暮の品だけを送付しているようです。個人のやりとりでも、ビジネスでも、送り状を出す方が少なく珍しいんですね。
なので、ほとんどの場合、送り状が無いことで相手が「失礼だな」と思うことは無いと思います。
のしにお歳暮と書かれているので、事前に知らせなくてとも意図は伝わりますしね。
むしろ、お歳暮の送り状を出す習慣の無い人へ送り状を出すことで、恩着せがましく感じてしまったり「こっちからも用意しなきゃ」とプレッシャーをあたえてしまう場合もあるかもしれません…こればっかりは贈る相手の価値観によるので判断が難しいところですね(^-^;
ただ、年配の方ほど送り状の習慣が身に付いていたり、一言でも手紙を貰うと嬉しいと思われる場合が多いようです。そういった目上の方にお歳暮の送り状を送らないのは、場合によっては失礼と受け取られてしまう可能性もありますね。
そういった絶対に無礼だと思われたくない目上の方に対しては、送り状を出すと間違いがなくて良いでしょう。
親しい相手やよく会う相手なら、相手との関係次第で電話やメールで「送ったよ~」と知らせるのもアリだと思います。
でも、基本的には何も連絡せずというのが、現代では一般的ですね。
お歳暮の送り状を出すときのマナーは?
年配の方や失礼と思われては困る目上の方に対しては、お歳暮の送り状は送ったほうが良いとお話しましたね。
では、送り状を出すときに気を付けるべきマナーはどんなものがあるんでしょうか。いくつかのポイントをお伝えします。
お歳暮の送り状は贈る品とは別送する
基本的には、お歳暮の送り状は品物に同梱するのではなく、別に送るのがマナーです。
品物より前か同日に届くように出しましょう。
出来れば前に届くようにして、事前のお知らせになるといいですね。
お歳暮の送り状ははがきでも手紙でもOK
より礼儀正しいとされるのは手紙ですが、はがきでも問題ないです。
書くことがたくさんあるなら手紙、少ないならはがきで出せばいいでしょう。
送り状には「いつ・何を・どの配送業者から」送ったかを書くと親切
何日に送りましたよ、というのがわかると、到着日時を予想しやすいです。また、日時指定で送るならいつごろ到着と書いておくとより良いですね。
どんなものを贈ったのかを書いておくのも良いです。
配送業者がわかる場合は、それも添えておくと、「あ、この業者はあの人からかな?」と分かりやすいので良いとされています。
このあたりが出来ていれば、問題は無いと思います。
文章は、相手との関係にもよって、多少砕けた文章でも良いですし、心配なら定型文のようなしっかりした文章でも良いでしょう。
手書きで書くと、より感謝の気持ちが伝わるのでオススメです。
お歳暮の送り状についてのまとめ
どうでしたか?
- 送り状は絶対に送らなくてはならないものではない
- 最近では送らないほうが主流
- 失礼になるかどうかは相手次第
ということがわかりましたね。
こういったマナーは時代の流れで少しずつ変化していくものです。
その時々の流れにのって、臨機応変に対応していきましょう。
お歳暮は「今年一年お世話になりました」の気持ちですから、難しく考えすぎずに、その人がどうしたら喜んでくれるか?を一番に考えて贈るようにしましょうね。